衣類の保管方法

保管する際の基礎知識

宅配クリーニングから戻ってきた衣類

宅配クリーニングにしても店舗クリーニングにしても、仕上がり品はビニールで包装されて戻って来ますね。

 

クリーニング業者の多くは包装を外して保管することを薦めています。

 

でも、実際にはホコリが付かないようにビニール包装のままクローゼットに保管していて、今まで何の問題もなかったという方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

 

外すか、外さないかは議論の分かれるところですが、きちんとした知識さえあれば、ビニール包装をかぶせて保管するのもアリというのが私の考えです。ただ、それにはちゃんと、そのデメリットも知っておく必要があります。

クリーニング溶剤が残っていると…

クリーニング溶剤をしっかり飛ばします

万が一ドライクリーニング溶剤が乾燥し切らずに残っていた場合、包装を外さずに保管してしまうと、シミや変色の原因になります。

 

それだけではありません。肌に触れる状態で着た時に、化学やけどを引き起こす危険性も…。

 

丁寧な仕事をしている業者は、クリーニング溶剤を完全に飛ばしてから包装します。油臭が残っているのは、あまり良い業者とは言えません。

 

ビニール包装をかぶせたまま保管するにしても、戻ってきた衣類は念のため、一度包装を外して風通しの良い場所で30分以上陰干しをし、完全に乾燥させてからしまうことをおすすめします。

湿気がこもりやすい…

湿気は大敵!

ビニール包装は通気性が悪いので、そのまま保管すると、中に湿気がこもりやすいデメリットもあります。言うまでもなく湿気はカビ発生や黄ばみの元。

 

湿気がこもる原因の1つは、完全に乾き切っていないままでクリーニング業者が包装してしまったケース。これも溶剤と同様、丁寧に作業する業者では普通ないことですけどね。

 

仕上がり品のビニール包装が湿っている時も、一度包装を外して、陰干しすることをおすすめします。

 

また、業者側ではなく、自宅での保管環境が原因になるケースもあります。

 

そのため、ビニール包装のまま保管するなら、風通しが良く湿気がこもらない場所でしっかり管理することが条件になります。特に梅雨のような高温多湿の時期には注意が必要ですよ。

包装したまま保管するメリット

ドライクリーニング溶剤や湿気の問題をきちんと管理できるなら、ビニール包装のまま保管するメリットもあります。

 

逆に包装を外して長期保管していたら、すっかりホコリにまみれて、結局またクリーニング行き…そんな経験をした方もいらっしゃるはず。

 

ビニール包装はホコリよけになるし、シワの防止にもなります。

 

ただ、本当は通気性の悪いビニール包装ではなく、通気性に優れた不織布(ふしょくふ)製の専用カバーをかけて保管するのが理想。安いものなら100均ショップでも手に入ります。

 

大切な衣類はやはり、ビニール包装を外して陰干し、その後は不織布(ふしょくふ)のカバーをかけて保管するのがおすすめですね。

 

更に、クリーニング業者のハンガーは同じ型で作られているため、厚みや横幅がないものが多く、そのまま吊るして保管していると型崩れすることも…。

 

本来はハンガーも服のサイズに合ったものに替えた方がベストと言えます。

保管サービスもおすすめ

まとめ

クリーニングから戻ってきた衣類は、念のためビニール包装を外して陰干しするのがおすすめです。

 

その後はできれば不織布のカバーをかけて保管するのが理想ですが、ビニール包装のまま保管するなら、特に環境管理には細心の注意を払って下さい。

 

また、リネットのように高品質な「DXコース」を選択すると、片面が不織布のカバーで戻ってくるサービスもあります。

 

更に最近はクリーニング後の衣類を預かって保管してくれる便利なサービスもあるので、頼んでしまうのも手。

 

プロに任せればカビや虫食いの心配はありませんし、自宅の収納スペースが狭いとお悩みの方も一気に問題解決できますよ。

 
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