ウェットクリーニングって何?
汗などの水溶性の汚れを落とすにはドライクリクリーニングではなく、水洗いが適しているのですが、反面、水には衣類の型崩れ・縮み、色落ちなどを引き起こしやすい性質があります。
そこで、水を使いつつも、こうした衣類へのダメージを抑えて洗う方式がウェットクリーニング。
ちなみに、同じ水洗いでも、大型ドラム洗濯機を使い50℃以上の温水で洗う「ランドリークリーニング」がありますが、これは洗浄力は強いものの衣類に負担がかかる方式であり、ウェットクリーニングとは全く異なります。
高い技術が要求される
ウェットクリーニングは「水を使いながらも衣類に優しく」という難題を解決しなければいけないだけに、高い技術が必要ですし、時間や手間もかかります。ですから、どうしてもドライクリーニングに比べて料金は高くなります。
また、ある程度標準化できるドライクリーニングやランドリークリーニングと異なり、その方法も利用するクリーニングサービスによって違ってきます。
水槽で押し洗いをしたり、独自で洗剤の調合をしたり、水で崩れた型を復元するアイロン仕上げをしたりなど、技術の研究も大切になってくるわけです。ですから、選ぶサービスによって仕上がりの差が出やすい面があります。
ウェットクリーニングに出すもの
少し高い料金を支払ってもウェットクリーニングに出したいのは、やはり直接肌に触れる衣類や大量の汗が付着している衣類ですね。
特に夏物衣類の場合、シーズン終了後に洗ったはずなのに、翌年着ようと思ったら黄ばんでいたなんてことがあります。これは汗などの水溶性の汚れが残っていたことが原因。そんなことにならないよう、特に大切な衣類はウェットクリーニングにした方が安心ですね。
ただ、ワイシャツ、カジュアルシャツ、ポロシャツのように水に対する耐性が強く、自宅でも洗濯できるような衣類の場合には、追加料金がかからないランドリークリーニングによる水洗いが行われるのが一般的。気になる場合は一度ご利用のクリーニングサービスに確認してみると確実です。
ちなみに「汗抜き」というと、このウェットクリーニングを行うところもあれば、有機溶剤に水溶性の汚れを落としやすい溶剤を混ぜてドライクリーニング処理するところもあります。汗の除去は前者のウェットクリーニングの方が優れているので、これも気になる場合には確認してみるといいですね。